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抹殺された恐竜ブロントサウルス、再び本当の恐竜として復活か!? [科学]

 昭和の恐竜図鑑には必ず載っていた恐竜ブロントサウルス
ティラノサウルスが肉食恐竜の代表とすれば、ブロントサウルス
は草食恐竜の仲間の首長竜の代表として、誰もが知る存在でした。
ギリシャ語で「雷のトカゲ」を意味する「ブロントサウルス」は、
その響きと巨大な容姿から、子供たちだけでなく恐竜好きな大人
にまで遍く知れ渡っていました。

1280px-Pasta-Brontosaurus.jpg
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%91%E3...


 しかし昭和の終わりから平成の始まりにかけて、恐竜図鑑で
この名前は消滅してしまいました。その後の研究でブロントサウルス
アパトサウルスの頭骨が酷似していることから、同一の種類
であると判断され、ブロントサウルスよりも先に発見されていた
アパトサウルスの名前が採用されることになったからです。

 これによって親しまれてきた「ブロントサウルス」は、学術的に
無意味なものになってしまったのです。そして現在出版されている
恐竜図鑑にはブロントサウルスの名を冠した恐竜は載っていません。

 それが4月7日にオンライン学術誌「PeerJ」で発表された研究結果
によれば、ブロントサウルスは立派に一種をなす恐竜だったとされ、
さらにそれ以上に、パトサウルスとブロントサウルスはそれぞれ 異なる属に分類されるほど異なるものであると発表されました。

 アパトサウルスよりもブロントサウルスという名前を先に覚えた
私のような世代の者には、このブロントサウルスの名称の復活は
うれしい物があります。また、こうした結果が発表されるたびに
研究が我々の知らないところで、日々、研究者の人々が研究を進め
ているのだと知り、頭が下がる思いです。さらに新たな結果が発表
されることを楽しみにしています。


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オポッサムから全てのヘビ毒に効く万能解毒剤が発見された!? [科学]

 みなさんはオポッサムという動物をご存知ですか?
動物園で飼われていたり、ペットショップでも売られていたり
するので知っている方もおられることでしょう。

101b2a99.jpghttp://labaq.com/archives/51336027.html

 外見はネズミに似ています、カンガルーやコアラと同じ、
育児嚢(いくじのう)を持った有袋類の仲間です。
その外見からフクロネズミと呼ばれることもあります。

 有袋類は主にオーストラリアとパプアニューギニアあたりにしか
生息しておらず、多くの種類が絶滅に瀕しています。
しかしこのオポッサムのみは例外で、北中米にわたり広く生息
現在もその勢力を増している種類がいます。

Opossums_JA-JP992297123.jpg
http://shokuoba.blog.so-net.ne.jp/2010-04-14


 夜行性で雑食で、これといった攻撃手段を持たないので、
敵に襲われると本当に気絶してしまい、それによって難を逃れて
います。Youtubeにも出ているので見たことがある人もいるでしょう。

 この一見どんくさく愛らしい生き物が、人類の昔からの恐怖を
取り払う手段を持っているかもしれません。ポッサムの血液が 世界中の毒ヘビの毒に効くかもしれないということなのです。

 カリフォルニア州、サンノゼ州立大学の研究チームが、
北米に生息するオポッサムの血液中に含まれる、複数のアミノ酸
からなる分子であるペプチドに、ヘビ毒を中和させる効果がある
ことを突き止めたそうです。マウスを使った実験では、米国に生息する
ガラガラヘビの仲間とインドのクサリヘビの仲間の毒を無毒化させる
ことに成功したというのです。

20100615_1866766.jpg
http://blog.countblue.lolipop.jp/?cid=2


 オポッサムがヘビの毒に対してある程度の免疫を持っていることは
1940年代から知られていたそうで、オポッサムの他にも、ジリスや
ラーテルといった動物にも同様の免疫システムがあることが知られて
いるそうです。

 今回の研究で、オポッサムを使って大量のペプチドを生産することにより、
安い値段でヘビの毒に対する万能解毒剤として発展途上国へ提供できる
ようになるかもしれないということです。

 世界保健機関(WHO)によると、1年間で約9万4000人がヘビに咬まれて 死亡しているそうです。ヘビに咬まれた時の治療薬としての血清も
数多くありますが、高価でヘビの種類によって特定されるという
欠点もあります。

 オポッサムから万能な解毒剤を作ることができれば、多くの命を
救うことができるということになりますので、大いに期待したい
ところです。
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